「AIが書いた文章を、AIで見破ることはできるのか?」
先日、とある方からこんなユニークな相談をいただきました。
「和田さん、ChatGPTやClaudeで作成した論文を見抜くツールを探してもらえませんか?」と。
オンライン事務代行として活動していますが、こうした「リサーチ」の依頼を受けることもあります。
ネットで検索すれば情報は出てきますが、実際に一つひとつのツールを触り、精度を確かめるには膨大な時間がかかるからです。
多忙な個人事業主の方に代わって、私が「AI vs AI」の最前線をリサーチして見えてきた、驚きの現状をお伝えします。
日本と海外、AI検知ツールの「現在地」
調べてみると、すでに「AI文章検知ツール」は世界中で数多くリリースされていました。
やはりこの分野は海外が先行しており、ファネル構築や動画生成と同様に、一歩進んでいる印象です。
リサーチの中で興味深かったのが、日本企業の動きです。
私が以前から注目(実は株も所有しています)していた「ユーザーローカル」という会社が、精度の高いツールを提供していました。
使い方は驚くほどシンプルです。
ウェブ上のフォームに文章を貼り付けるだけで、「AI作成:◯%、人間作成:◯%」という判定が瞬時に弾き出されます。
一方、海外の有料ツールはさらに踏み込んでいました。
単に確率を表示するだけでなく、文章の「どの部分が疑わしいのか」をアンダーラインで示してくれるのです。
試しに、私がChatGPTで作った文章を読み込ませてみたところ、画面は真っ赤に。
「100% 機械による作成です」と非情な(?)判定が下されました。
なぜ「見破るAI」が必要とされるのか
これほど多くのツールが存在するということは、それだけ切実な需要があるということです。
今、教育現場では「学生がAIで宿題のレポートや論文を書いてしまう」ことが大きな議論を呼んでいます。
ルールとしてAIの使用を制限している学校にとっては、正当な評価を守るために、こうした検知ツールが不可欠な「盾」になっているのでしょう。
私個人としては、AIを活用すること自体は時代の流れであり、決して悪いことではないと考えています。
しかし、ルールがある以上、それを守るための技術もまた進化していく。
そんな過酷なリアリティを感じました。
究極のいたちごっこ。「隠すAI」の登場
今回のリサーチで最も衝撃的だったのは、その先にあった技術です。
「AIが書いた文章を見破るツール」がある一方で、なんと「AI検知ツールにバレない文章を作るAI」までもが登場していたのです。
まさに「矛盾(むじゅん)」を地で行くような、終わりなきいたちごっこ。
しかし、私はこの光景を見て、不思議とネガティブな感情は抱きませんでした。
「ああ、こうやって文明は加速し、発達していくんだな」と、むしろ圧倒されたのです。
AIは「アニメの歴史」をも変えたあの転換点と同じ
私は、AIの登場は単なる便利なツールの発明ではないと思っています。
それは、飛行機の発明や産業革命と同じくらい、世界の構造を根本から変えてしまう巨大な転換点です。
たとえるなら、アニメの世界における『機動戦士ガンダム』のような存在かもしれません。
ガンダムの登場以前と以降では、アニメが描くリアリティや構造が全く変わってしまったように、AIもまた、私たちの仕事や学びの「前提」を塗り替えてしまいました。
「AIを駆使する事務代行」として、この激動の時代にどんな付加価値を提供できるのか。
いたちごっこの先にある「人間とAIの新しい関係」を、これからも皆さんと一緒に探究していければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、コミュニケーションや学びに関する気づきを発信していきます。
