隣の店が潰れて儲かる理由。経済学で解き明かす「棚ぼた」の正体

今回は、事務代行から少しだけ離れて、経済のお話をしようと思います。

経済といっても難しい話ではありませんので、読むのをやめないでください(笑)

みなさんは
「自分はこんなに頑張っているのに、あの人はなぜか上手くいっている……」 
そんな風に感じて、モヤモヤしたことはありませんか? 

実はその現象、経済学の視点で見ると意外な正体が見えてきます。

先日、近所を散歩していて驚きました。 
いつも空いているはずの小さな食料品店が、見たこともないほどの大行列になっていたのです。

駐車場には臨時の警備員さんが立ち、店内はカートがぶつかり合うほどのお客さんの数。
失礼ながら、そこは元々それほど繁盛しているようには見えない、こぢんまりとしたお店でした。

理由は何かな・・と考えてみたところ

1年ほど前、地域を支えていた大型スーパーが閉店してしまったことを思い出しました。

買い物をする場所を失った客たちが、一斉にこの小さな店に流れ込んできたのでした。

その光景を見たとき、大昔に大学時代の講義で聞いた「ある言葉」が頭をよぎりました。

■ 努力せずして儲かる外部経済とは?

その言葉とは、外部経済(がいぶけいざい)です。 

普段の生活ではまず使いませんし、
AIに解説を頼むと
「ある経済主体の活動が、直接的な取引関係のない他者に便益をもたらすこと」
と、少し難しい答えが返ってきます。

これをさきほどの状況に当てはめて、極めてシンプルに解釈するとこうなります。

自分たちが特別な努力をしたわけではないのに、周りの環境の変化によって、勝手に利益が転がり込んでくる状態のことです。

今回のスーパーで言えば、新メニューを開発したわけでも、広告費を増やしたわけでもありません。 
ただ「隣の巨人がいなくなった」という外部要因だけで、売上が爆発したのです。

■ ピザ業界で起きた「棚ぼた」の真実

外部経済の面白い例として、よく語られるのが宅配ピザの話です。

かつて、ドミノ・ピザが莫大な予算を投じてテレビCMを大量に流していた時期がありました。
CMを見た視聴者は「あ、今日の夕飯はピザにしよう!」という流れになります。

しかし、CMを見たみんながみんな、自分の家の近くにドミノ・ピザがあるわけではありません。

するとどうなるか。

「じゃあ、近くにあるピザーラでいいか」と、ピザーラに注文が入るのです。

広告費を払っているのはドミノなのに、売上が上がるのはピザーラ。

まさにピザーラにとっての外部経済です。

■ 逆のパターン「外部不経済」もある

もちろん、世の中いい話ばかりではありません。 
その逆の外部不経済という言葉もあります。

自分たちは何も悪いことをしていないのに、周りの環境が変わるだけで売上が落ちたり、損害を被ったりする場合です。

今回のケースで言えば、大型スーパーの中にあった小さな専門店などは、まさに外部不経済の直撃を受けてしまったと言えます。

■ 私たちがこの現象から学べること

この外部経済の話は、単なるビジネス用語の解説ではありません。 日々の仕事やキャリアにおいても、重要な視点を与えてくれます。

・今の成功は、100%自分の実力と言い切れるか? 
・今の不調は、単に外部不経済の波を被っているだけではないか?

私たちはつい「自分の頑張り」だけで物事を見がちです。

でも、世の中の動きを俯瞰してみると、実は「運よく波に乗れているだけ」だったり、逆に「不可抗力の波に飲まれているだけ」だったりすることが多々あります。

この視点を持つだけで、上手くいっている時は謙虚になれます。 
そして苦しい時は「自分のせいだけじゃない」と、少し心を軽くすることができるのです。

たまには大学で習った小難しい言葉を、街の風景に当てはめてみるのも面白いものですね。

皆さんの周りにも、思わぬ外部経済が隠れているかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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